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勝手に引用のことを語る

愉しいトラウマ
鈴木 創士
http://wwwsv1.ntj.jac.go.jp/bunraku/diary/25/diary35.html
「武智鉄二は「唄うべからず、語るべし……」ということを力説し解き明かしているが、そのような本質的なことを別にしても、もっぱら人形の動きに釘付けだった子供たちといえども、微妙なようで決定的である、浄瑠璃の知られざる効果がじわじわと効いてくる劇場の音響空間のなかにどっぷり浸かっていたことは想像に難くない。劇場は人にそれを強制する。そこがいいのだ。」
「だが、そうは言っても、行動の原理には「傷」がともなう。傷は花びらのようにいたるところに開いていて、「傷」自体が誰よりもそのことを、つまり行動の原理がそこにあったことを知っている。あるフランスの作家が言っていたように、傷はわれわれ以前に存在するのだ。芸がその「傷」でなければ、いったい何のためにあるというのか。泣いている子供たちを見ながら、私はそんなことを思っていた。 」

文楽鑑賞記
わたし、このかたの文章ものすごーーーーく好き!