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読了のことを語る

ミシェル・ビュートル『心変わり』(清水徹訳)岩波文庫
http://h.hatena.ne.jp/florentine/243608163937387547
 
ローマいきたーーーーい!てなった
タイトルでもう察しがついちゃう内容なんですが、別にそれでいいというかそうじゃないと困るというのか
とりあえず人生で三度ばかしローマにいったことのあるわたしは大満足(だって出てくるのはベルニーニだのミケ様だのボッロミーニだのクロード・ロランだのプッサンだのなんですもん、わたしが愉しまないはずがない!)
たぶん都市論やら文明論やらトポスとかなんたらかんたらの難しいはなしをしないと格好がつかない小説なのでしょうが(ヌーボーロマンだし!)、そういうのは吹っ飛ばして「パリから列車でローマにいくことを体験する小説」で単純にいいとおもう 少なくとも、パリからTGVでディジョンまでいったことのあるわたしには鉄道の旅をするその「感じ」が楽しめた
あといわゆる意識の流れ的な「工夫」、二人称小説はそこをヤルべきなのかな、てところもなんだか掴めたような気もする、または催眠術系というのかしら憑依、操りが魅力なのだなと