Jアラートによる情報伝達について - 内閣官房 国民保護ポータルサイト
http://www.kokuminhogo.go.jp/shiryou/nkjalert.html
ここに書いていることが全てだとすると、運用規定に致命的な欠陥がないだろうか。
まずミサイルが「日本に飛来する可能性」があるかどうかを判断することになっていて、可能性の閾値が設定されていないように見えるし、危険性に対する考慮がされない。危険性の判断もなしに、「可能性」がゼロではないという程度で、いちいち警報を鳴らすことになる。
実際、米朝が駆け引きをしている今の段階で、ミサイルが日本の陸地に被害を与える可能性は、今度のような例では心配する意味があるほどには高くないのに、警報が鳴ることになっている。
北朝鮮は米本土に到達可能なミサイルを持とうとしているので、今後の発射実験の大まかな日程は計画ずみのはずで、おそらく今後数年間に数十回の実験または訓練を行なうだろう。そのうちのいくつかが日本上空を通過し、直接的な危険性はほぼないのに警報が鳴るだろう。
今の段階で警報をチャラチャラ鳴らすより、各段階における警報の意味を周知することに力を入れるべきではないか。