年頃になって母に浴衣をせがんだら、箪笥から白地に臙脂で菖蒲を染め抜いた
あまりにも渋い柄行のものを出して見せられ、「いや」とは言えずに
お祭りに着て行った思い出があります。
「同級生にからかわれたらどうしよう」とどきどきしながら。
今のようにかわいいデザインが手ごろな価格で手に入る時代じゃなかったうえ
両親は服装で派手に飾るということを嫌っていました。
(「質実剛健」というポリシーにはうんざりなのに、私の中にそういう価値観が
しっかり根付いてしまっているのはそのせいです><)
結婚して初めてのボーナスでダンナにリクエストされて口をついたのが「浴衣」でした。
百貨店で帯と下駄まで一式揃えてもらい結構な出費をさせましたが、
長い間胸に沈ませていた鬱屈がすっと消えたのを覚えています。
働いてはいたのだからいくらでも自分で買うことができたのに買わなかったのは、
花として満たされたい気持ちは、自分でではなく誰かに買ってもらうことでしか
満たされない気がしていたのかなと思います。
蒸し暑い今の時期、浴衣が着たくなります。
朝顔や蜻蛉やひまわり、夏の風物を咲かせたくなる。
ちょっと調べ物をしていたら、素敵な着物のブログを見つけました。
「洋服地で浴衣を仕立て」というのがあったのでそのページを紹介します。http://www.kimonosakusaku.com/blog/2008/07/post_11.html
浴衣は沢山生地を使うので、押入れの布地処分に最適!
同じ形で数枚作るとかなり嵩が減るじゃない!!と思うものの
こんなひきこもり生活ではなかなかインセンティブが見つからないんだけどねw
絵のある喫茶店(雑談場)のことを語る