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自分(id:gustav5)のことを語る

[サイモン・ラトルとベルリンフィル]
○今年まで16年ほどベルリンフィルの音楽監督だったサー・サイモン・ラトル(ロンドン五輪のときに開会式でMrビーンと共演した人と云えばわかりやすいかも)の外国のドキュメンタリー番組。録画したものを視聴。軋轢とまではいわないけど、「辞任がわかってから・辞任すると表明してからすべてがうまくいくようになった」との告白あり
○オケのメンバーのインタビューが豊富。気になったものを羅列すると、前前任者であったカラヤンは音響重視だが、ラトルは分析型。前任者であるアバドは優雅な指揮であったがラトルは力強く直線的で伝統的な指揮をしてはいない。オケは必ずしも思いどうりには動かなかった。リハで音が揃わなかったとき、ラトルが(カラヤンのように)大きく振ったら揃った(このことについて演奏者への信頼の問題、と言い切ってて、演奏者をどこか信用してないのかも)。拍を示したら演奏に拍がついてしまう(のだけど、オケはそれを必ずしも好まないところがある)。ただラトルに言わせるとオケは表現が過多。
○ラトルに対しては礼儀正しいけど変人という評あり。ネット中継、自主運営化や子供向け教育プログラム等の拡大、深夜コンサートをはじめ、施策に関しては好意的。あとあまり知られてないハイドンの曲をわりととりあげた。「想像上のオーケストラの旅」という、スコアにそって演奏すれば変な曲になるものをちらっと紹介。
○リハのときに「英国人ゆえの皮肉屋で遠まわしな表現をするが、ドイツ人はそれが理解できないことがあった。ドイツ人は素直なのですってのがあったけど、ドイツ人が素直かどうかはわからないので、もしかして笑うところなのだろうか。
○外から眺めていると上手くいってるように聴こえてたけど、内実は一筋縄ではいかなかったのだな、というのがわかって興味深かった。つか就任記念がマーラーの5番で、あれから16年かあ。はやいなあ。