『フィンランド語は猫の言葉』稲垣美晴 日本にフィンランド語の教科書も存在しない頃の、ヘルシンキ大学留学記。 著者は、死後は極楽(きわめてらく)で杉田玄白と、語学学習の苦労を語り合いたいそうな。夏目漱石や森鴎外とも、話題は尽きないだろう、と。 解題の章で、感想の手紙がサンタクロース(!)から来たところで、ちょっと泣きそうになった。