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読了のことを語る

『カラマーゾフの兄弟』光文社古典新訳文庫
ミステリー仕立てとしか知らなかったので、著者序文に出てくる「第一の小説」「第二の小説」二つを足して『カラマーゾフの兄弟』と思いながら読んでいた。しかし途中の訳者あとがきでそうではなく、「第一の小説」=『カラマーゾフの兄弟』、「第二の小説」=続編でこちらが本題(書き始める前に著者死去)と知ってまじめに驚いた。5巻の、訳者による解題を見てもわかるけど、「第二の小説」の存在があらかじめ知らされてるがために、この小説のありかたや読み自体がミステリーになってしまっている。
とてもおもしろかった。ドラマ化にあたって、どうやらイワンが主人公になってるらしいことには、すごく納得です。