id:momipe289
ひとりごとのことを語る

念願の大野さんの個展『FREESTYLEⅡ』を観ることが出来た。
ソワソワ落ち着かなくて、手汗じっとりな様子を相棒ちゃんに笑われながらいざ入場。

語彙力がないから結局は“凄い”って所にたどり着いてしまうんだけど、
細かすぎて虫眼鏡が欲しい位書き込まれたものや、
溢れでる何かをぶつけたようなもの、クスッと笑ってしまうもの…
一時間ずっと感嘆の声が抑えられなくて、あっという間に感じた。
下書きの鉛筆の線やキャンパス横に書かれたメモみたいなのもそのままだから、
ほんとに貴重な生の作品の力と言うか迫力があった。

そして自画像。
観た瞬間にぐっと何かがこみ上げて、涙が出た。
順路は自由だから、他の作品を観て落ち着いてもまた戻ると涙が出る。
顔の半分、強く光があたって色が飛んだような感じで。
柔らかく微笑んでるのに、何かを諦めたような、寂しく思うような、悲しみがあるような、そんな顔に見えた。
何だろう。
現実の大野さんは元気に(多分)忙しくしてるのに、
もう会うことが出来ない、遠い遠い人になったような感覚。
こう書いてて思い出しても眼が潤む。
あの時期の自分を選んだことに何か意味があるのかな。
出来ることなら、沢山の人に届くような形で残して欲しい。