『精神医学とナチズム 裁かれるユング、ハイデガー』 小俣和一郎 講談社現代親書
抜けてた部分を補足してくれる内容。
『ナチスドイツと障害者「安楽死」計画』は、障害者(著者自身が障害者)から見た歴史だったが、こちらは精神科医が著者。ナチズム期のユダヤ人分析医大量追放により、ドイツ精神医学は治療という観点が一時的とはいえ失われた。日本精神医学がドイツ精神医学に大きく影響され続けてきたことを考えるとため息。
同著者の『ナチスもう一つの大罪 「安楽死」とドイツ精神医学』も近々読みたい(なんか同居人がすでに読んでそうな気もする)。
