一巡目読了、気になるところを拾い読み中です。
蓮如以来、特に真宗の発展が著しい地域には一家衆と呼ばれる血縁者を派遣して門徒を監視させ、領土拡大の野心を持つ者に対してはその罪科を摘発し、法主が一手に握る破門権を武器に門徒や坊主を統制したとか。
この破門というのが、郷村的発展を遂げ村全体が真宗門徒と化している地域の坊主・門徒にとっては、生活を立ち行かなくされる程の影響を与えたそうで。
祭祀や農作業といった共同生活から締め出されるのはもちろん、竈の火が消えても火種を借りることもできないし、火を貸した者も恐ろしい無間地獄に落ちるとされ、破門になった者には目を合わせることすら禁じられて、やむなく他宗の村へ逃れようにも本願寺の手が回される始末で、一度破門を受ければ孤独に飢え死ぬほかなかったとのこと。
門徒領国化を果たした加賀においては、三山の大坊主と呼ばれる若松の本泉寺、波佐谷の松岡寺、山田の光教寺を継承した一家衆が領国の統制に当たりますが、いわば天下りとして権力を握った彼らと、現地の国人門徒や末寺坊主それに越前で朝倉氏に敗れた超勝寺や本覚寺の対立に、法主の家宰の中にも下間頼秀、頼盛兄弟など領国拡大を企んで加賀に下った者が加わって、大一揆と小一揆に分かれた加賀門徒の内紛を招くに至ったという話です。
