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ホリィ(新人)のことを語る

一巡目読了しました。
天野先生の三好長慶や松永久秀への評価については以前から講演でも伺っていたので、驚くほどのことはなかったんですが、領国支配体制や家臣構成は初めて知ることが多く勉強になりました。

一番読み応えがあったのは、三好政権がいかにして足利将軍家を超越しようとしたのかというところで、まさに信長の先駆けとなった事例の解説です。
今谷明氏は義輝をはじめ幕府を近江へと追いやったことを「栄光の5年間」として、幕府との和睦を三好政権の後退と評価しましたが、天野先生は反対に、和睦以後がまさに足利家の権威に挑戦した時期だったと説明しています。

長慶の死後、後継者の義継と三人衆の主導によって義輝は暗殺されますが、以前は晴元とともに反三好の謀略を巡らしていた義輝も、1万もの軍勢を動かされていながら何ら手を打たず、京都でも三好家への非難や足利家への同情の声が上がることもなかったそうで、畿内の世論はすでに長慶を将軍を超越した天下人と認めていたようです。
信長の先駆けというよりも、むしろ信長が三好長慶の先例に習い、あるいはその失敗に学んだというのが実情かもしれません。