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穴の塞がったえむぞうのことを語る

土曜の夜なので心置きなく夜更かしして『ホロウクラウン』を見るなど。

王様になったキニアさん(ヘンリー四世)

廃位となった途端にキリスト味がいや増すウィショーさん(リチャード二世)。

明らかに狙っての演出(←キリスト味)。最期の姿や亡骸はそのものズバリだった。
なんでお気に入りを侍らせて道楽にふけって国を傾けた王様がキリストになるのかって思ったけど、それは王位を奪ったヘンリーの罪悪感を映してるのかな。退位の場面で鏡を使った演出なんかもあったし。元々ダメ王やっててもどこか浮世離れした、天界の人みたいな雰囲気を漂わせていた。生まれながらの王っぽさというか。いかにも軍人という風情のヘンリーとの対比なのでしょう。

それにしてもウィショーさんすごかった。

退位の場面でも結構泣き言言ってるし往生際悪いのに高貴な雰囲気が揺らがない。この不思議な存在感。時々妖気にも近い威厳を感じさせて、これまで散々こいつはダメ王と説明されているのに、うっかり同情してしまう悲劇性を漂わせてしまう。このアンビバレンツなキャラクターを見事に演じていた。