広瀬正『エロス もう一つの過去』 昭和10年前後の東京の風俗、テレビジョンの歴史や政治の動きなんかが詳細な数字入りで入ってくる、メロドラマSF。 「これ確かにおもしろいけどSFじゃないよなあ」と思ったら最後の最後にひっくり返された。ほぼ一気読み。おもしろかった! つい『マイナス・ゼロ』引っ張り出して星新一の解説読み直しちゃった。この本の小松左京の解説もちょっとした「地方と都市」論、「生きる歴史とは」論になっていておもしろいです。