そんな、ビアンやゲイのコミュニティに30年くらい関わり続けてて、いろんな人を見てる人にも「すぺくたちゃん(仮)は結構複雑な立ち位置に居るよねえ……」とか言われてしまうような俺にとっては、
『ミスター・エンジェル』はかなり良い映画でした。
FtMでセックスワーカーだってだけじゃなく、自傷行為や自殺未遂、ホームレス生活や薬物依存を乗り越えて、
今はメキシコで沢山の犬と女性パートナーと暮らしつつ、仕事以外に若いセクマイの為の啓蒙活動にも携わってるバック・エンジェルの人生は、
「かくてもあられけるよ」という詠嘆を招くとともに、「あなたが普通じゃないからこそ、世界はこんなにも美しい(＠"イミテーション・ゲーム")」ってのを想起させたりもした訳です。
変わり者だからこそ役に立てることもあるかも知れないんだよなあ、俺もちゃんと生きていこう、とか思ったのな。(って、別に俺希死念慮とかあるわけじゃないんですけどね)