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うろおぼえ傘地蔵のことを語る

昔々。日照りの続くある夏、心優しい子供が、野晒しで陽に妬かれる土手の地蔵を哀れんで、自分が日除けに被っていた傘を地蔵に被せてやった。
日照りはその後なおも続き、子供は雨乞いの為の人柱にされ、地蔵の見える川のほとりで磔にされることに。

子供を縛りつけた柱が河原に立てられた途端、晴天俄にかき曇り、滝のような豪雨と立っていられない程の暴風が村を襲う!

嵐が過ぎてみると、川べりには子供が縛られていた柱だけが遺されていた。
あくる朝、雨乞いを指揮した神主と庄屋、その手下どもの亡骸は川下に浮かんでいたが、人柱の子供の行方はそれ以来杳として知れず、一部始終を傘の下から眺めていた筈の地蔵も姿を消していた。

以来、その村では子供が生まれると、両親が地蔵に傘を供えて、子供が無事に、優しく育つように祈る風習が根付いたという。

(夏Ver.にしたらこんな感じかと)