id:spectre_55
自分(id:spectre_55)のことを語る

【クソ長い上にまったく楽しくない話ですよ】

22時台、新宿から乗った各停中野行き、三人掛けの座席のドアの横の席に座っていると、
ドアのあるとこを隔てた向こう側の座席の端に、
「チューチュー!チューチュー!」と子供特有の甲高い声でひっきりなしに叫びながら、
ギャンギャン泣き続けてる、1歳になるかならずかくらいの、
乳児というか幼児というか、という女の子と、その母親と思しき三十代くらいの女性が座ってた。
電車は(俺が座れたぐらいだから)わりに空いてはいたんだけど、
泣きやませようと懸命にあやす母親をよそに、子供は一向に泣き止もうとしない。

あー、眠いとグズる子供っているんだよなー、俺の姪っ子のひとりも、
寝る前2時間くらいは余裕で泣いてたっけ、母親も大変なんだよな…
とか思って、俺が、子供の泣き声にイライラしてしまう自分を心中で宥めていると、

アラサーくらいだろうか、THE SUIT COMPANYのスーツの包みを持った、
なんとなく『サーファー上がりのリーマン』風の男が母子の前に立つと、
「うるせえんだよ、ちゃんと子育てしろよ」だの何だのと、
目を吊り上げて母子を叱責しはじめた。

うわあ……とは思いつつも、離れた席にいた俺は何もしなかったのだが、
母親の隣あたりに座っていたと思しき(よく見えなかった)、
これもアラサーくらいと思われる女性が、男と母親の間に割り込むようにして、
「この子、眠くてグズってお母さんのお乳が欲しいって泣いてるんですよ…」
「でも、電車の中でそうする訳にはいかないでしょう?ね?」
などと、男を宥め始めた。

そうこうするうちに電車は中野につき、
乗継ぎをせねばならないらしい母子と、そのベビーカーを持ってあげてる女性、
それから叱責してた男も、俺も全員ホームに降りた。

男は苦々しい顔をしながらどこかへ歩いていき、
母子と女性は白線の内側に並んで立ち、
なんとなく心配になった俺は母子の後ろに近寄る…と、
何故だかつかの間泣きやんだ子供を抱えながら、母親が、声を殺して泣いていた。

……思わず声掛けてしまったよね、
「大変ですね、眠いとグズる子っていますもんねえ」……とか、何とか。

で、女性とふたりでなんとなく母子を宥めながら、
高円寺で降りるっていう女性のベビーカーを持って、俺は一緒に下車し、
高架から駅出口まで見送ってから、もう一度電車に乗って、
俺は家に帰ってきたってわけ。
その感もずっと泣き続けてた母親に、
「今日はお疲れだったでしょう、家に帰ったらごゆっくりお休み下さいね」
以外に、かける言葉が見つからなかったけど。

……いや、俺もさー。正直ガキの泣き声とか苦手な方だったりはするんだけど、
姪っ子のことも思い出すと、こりゃあんまりだろうと思わざるを得なかったよ。
グズるガキってほんと、何やっても泣きやまないこともあるのよ。

まぁ、映画館や劇場、飲み屋とかだったら俺も多少は怒るかもしれないけど、
公共の交通機関の中はさー…医者とか保育所行くんだって、
電車バスにゃ乗らなきゃなんない場合もあるだろうし、
ベビーシッターとかに預けるとかって、日本じゃまだそんなに普及してないんだからさー…

こんなんだったらそりゃ少子化も進むよ、って思わざるを得ませんでしたよ、ホント。