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自分(id:spectre_55)のことを語る

またまた長くてごめんねごめんねー

日曜夜なのに目が冴えちゃったので、土曜日に新宿の紀伊國屋ホールで見てきた『火男の火』っていう芝居のことを書きます。
アフタートークとその前の休憩を含めると約三時間の長丁場、朝早かった上に疲れてはいたけど、以外と眠気は来なくてホッとしたです。
以下、いつものようにネタバレ上等な感想を:

・終わってから、「えええ、この戯曲書いたの『優しくって 少し ばか』の原田宗典だよね?」と首捻ったんだけど、後で調べたら、原田氏はわりと作風に幅がある人、かつ躁鬱持ちらしいとの事で、なーんとなく腑に落ちた気になる。
・何でかって……誰かへの思いやりや優しさは徹底して報われず、虐げられた奴は虐げられっぱなし、自分の思うまま欲望のままに振る舞う奴だけが生き残り、女は無力故に、男を上手く利用する以外に生きのびる道はなく、男は男で、強かろうとなかろうと、自分の女の裏切りに怯え続けている……ってな話なのよコレが。面白かっ
たし文学的かも知れないけど後味はあんま宜しくない。
・そんな中、頭も腕も立つけれども醜貌故に化物扱いされてる「火男(ひおとこ)」だけは、不器用ながら損得ない優しさを他者に向けてて、つまり人間扱いされない奴が一番"人間らしい"、ってのはお話の定石ですなあ。
・火男の優しさはあんま報われないんだけど、子供(&白痴?)故に、火男にさえ「おなご」扱いされてない少女、舞舞(まいまい)だけは彼を慕ってた、ってのが救いなのかなんなのか。
・で。俺のお気に入りである松本氏の演じた「次郎」って役は、見せ場も存在感もあるいい役でした、火男に次ぐくらい救いのない、哀しい役だけど。何故か自分を虐げ続ける父親=山賊の長に認められようと必死で、かつ、惚れた女を無理に犯しもせずに(山賊なのに)大事にしてるんだけど、どちらも……という。
・その松本氏と仲の良い唐橋氏の役も、悲しきピエロ、自嘲するコキュ、みたいな感じなんですが、彼の最期にはちょっとだけ救いがなくもなかったかも。
・女キャラはなべてムカつく。弱者故に仕方なく、とは言えうんざりする。っていうかそんな女ばかり書く脚本家ェ……(↑ってことで感想の最初に戻る)。

・火男中心目線のこの物語見てると、山賊の長とか死ねばいいのに!って思うけど、長の目線で話を書き直したら、もしかしてアウトローな俺Tueeee俺かっけー、でも女ってなぁ油断なんねえな!的なピカレスクになるんかしらと思ったりもした。そんな話、俺は見ないだろうけど。