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ひとりごとのことを語る

>全人格的に「被害者」というものになったような、
>ならなければいけないように思ってしまう

あー、なんか…こういう感じは確かにありますね。

……でも、それこそ俺の場合「被害者になってみたらわかった」んですが、
コトが起きた直後~しばらくの間(この辺は個人差アリアリだと思いますが)の、
心身がショックでフリーズしてる状態にある時は別として、
それから後の生活において『被害者』が、「100%被害者」として生きてるってことは、
実はあんまりないんじゃないかな、ていうか多分ないだろう、
と思うんですよ。

少なくとも俺はそうでした。
普通に仕事してたり、下らないことに笑ったり、
他人に気をつかったりする「日常」がありつつ、だがそれと同時に、
被害を連想させる物・事・人・言葉・その他にぶち当たってしまって、
もうべそべそ泣くか布団被るか頓服入れるかしかできなくなる、みたいな、
そういう「被害者特有の状況」もあって、みたいな感じで、

物理的にも精神的にも、24時間ずーっと「被害者特有の状況」ってことは、
被害に遭った直後以外にはあんまりなかったんじゃないかな、と。

で、「被害者特有の状況」になる頻度は、
事件から日が経つと同時に少しずつ減ってったんだけど、
十年以上経っても今んところ「0%」ではないのだなー、
と思い知らされたのはつい最近のことなんですが。
いずれにせよ、被害者にとって被害は「ないことにはできないこと」
ではあるにせよ、常に最重要トピックであるとは全然限らないと思うんです。

こういう場で「被害(に関係すること)について語る」時には、
そりゃ頭の中の多くの割合はそれで占められてますけど、
俺がスタジアムで「うわー、そのシュート惜しい!」と絶叫してる時にまで、
いちいち被害の事とか考えてる筈ねえじゃん!と思うのですよ。
だから、他人がどう言おうと俺は「常時被害者」ではいられんです。