id:spectre_55 は
自分(id:spectre_55)のことを語る

【ナイス女装を紹介しよう(?)】【ひとりごと(長文仕様)】

そういえば、サッカーアテネ五輪日本代表の壮行試合を見に、国立競技場に行った時のこと。
俺の座席の前のほうに、天気の良い、少し汗ばむくらいの陽気の中で、
黒っぽい地に桜?の花を散らした和服をきっちりと着こんで試合を見てる人がいた。
最初は暑くねーのかなー、としか思わなかったのだけど、
なんかその席の周囲の人の反応がおかしい。
すぐ隣に居た二十歳前後っぽい女の2人連れなんて、
その人の方をちらちら見てはク何度もクスクス笑ってて、
うぜーなー試合見ろよおめーら、と俺は密かに思ったりしたのだけれど。

ハーフタイムにその人が席を立ってこちらを向いたので、その理由が分かった。
俺はその人と話すらしたわけではないので、
その人がご自身のことをどう位置づけているのかは分かるはずもないのだけれど、
俺が見た限りでは、というだけのことを言えば、その人は
「女性的な化粧と女物の和服に身をつつんだ、身体的には男性であろう人」に見えたんだ。

で、後半戦の間も、その人は周囲の人の密やかな、
けれどあからさまな好奇の目線を浴びながら、静かにじっとピッチを見つめてた。
ジャパン・ブルーの扇子を時折かざしながら、周囲を伺う様子もなく、まっすぐに。

…なんでこんな事を俺が覚えてるかって言うと、
なんとなく後ろめたくなったからなんだよね。
「FtM/FtX」と名乗れる程、「とにかく女じゃない」という意識は強くない俺ですが、
俺がその辺をさほどツッコまれずに暮らしていけてるのは何故かっつったら、

自分が曲がりなりにも女の外見をしているお陰で、
たとえ着てる服が下着以外全てメンズのものだったりしても、
その人が浴びてる程の好奇の目線は浴びずに済んでいるのだ、
という事を嫌でも思い出さずにはいられない、と同時に、
それがどこか、小ずるい嘘みたいなものだったりすることも、
自覚せずにはいられなかったから、だったんだと思う。

「男とか女とか関係ない」って台詞は口当たりが良くて素敵かもしれないけれど、
あの人が日常で直面しているであろう事に比べたらあまりにも軽いと思ったんだ…