そう。星の瞳のシルエットは、香澄がただ、久住君が好きだと言いそびれた、だけなのに「私、身を引くわ…」みたいになっちゃって、あれ、ほんと、最後まで傲慢だったと思う。久住君の気持ちガン無視だし。
身を引いたから、なんなんだよ、っていう。身を引かれた方からすると、「最初から、私が勝っちゃうと悪いから勝負しないわ」って言われてるのと一緒な分けでさ、あげく「応援する」とか言われちゃって、更に運命の星のかけらの男の子は久住君、とか、自分にはない絆まで見せつけられちゃってさ、そりゃあんた、ばかにしてんの?って思うと思うのよ。あれ、なんか、真理子が「久住君を好きな香澄ちゃんをどうしても許せない」って悩むというか苦しむところがちらっとでてくるんだけど、そりゃ許せないって言う話ですよ。でも、彼女は少なくとも、それに悩み苦しむ訳じゃないですか。主人公と離れて違う高校行っちゃったから、なんか、主人公二人の恋を邪魔するうじうじした主人公の親友、みたいなポジションに見えて、随分叩かれたみたいですけど。香澄の方がずっとうじうじしてるし、どうなんだろう、これは、っていうか、司も大概デリカシーないよね、っていうか、沙樹はよく我慢してるなあ、大人だなあ、って15過ぎて読み返すと、思うのであった。
20過ぎて読むと、何これめんどくさい…と思う。
そうやって読むと、主人公二人が無自覚に自分たちの恋を盛り上げるために周囲を巻き込んだ話、みたいに見えるのだ。だって、大学編の読み切り短編でなんか、また、主人公のどっちかだかに横恋慕する人が現れて、確かオケイ辺りに「あの二人の絆は、そういうものじゃないのよ(他の人がどうこうできるものじゃないのよ)」的なことを言うんだけど、えーーそ、そんなかんじだっけ?なんか、どろどろしてもりあがっただけじゃない?と言う気持ちになるのだった。
