id:skbn は
せきららこのことを語る

[今見てる江〜姫とうつけのトレンディ戦国〜]

これは本放送中にも思ってた事なんだけど、後半、秀頼が太賀になってから(39話)は
彼が出てるシーンは見応えがあるんだよね。

私が見たのは、確か向井トレンディーと差しで向かい合う場面だった気がするんだけど、あの太賀、すごく良かったもの。(実は、それも目当てで見てるのだった。ちゃんと追いたくて)

今日は、家康と対面シーンだったけど、欣也さんを前に(演者としての存在感と言う意味で)全く負けてなくて、しかしフレッシュな若さはあって、良かった。

大阪城から一度も出た事がない彼に対する
「うつけ者といううわさもあります」という前フリからの
対面シーンは、全てのシーンが面白く、ワクワクしました。

このドラマには珍しく、台詞のほとんど入らない、役者たちと、演出の妙技が見られるシーンでした。
行動の意味をほとんど説明せず、にも関わらず、こちらが想像できるだけの情報は、画面にちゃんとあって。

秀頼が「うつけ者」ではない、むしろ「キレ者」である、とはっきり察した家康。
悪い顔して、何を思う……というのが、この後の歴史を知る視聴者から見ると
「殺しておかなきゃ行けない」と、このタイミングで思ったのかも、と思えるような演出で。

更に、若い秀頼と老いた家康の対比。

無言で、蛇の干物のようなものをぶった切る家康や、秀頼が柱にしっかりと刺した針を、家康がさす事が出来ない、と言う演出。そして、その針で怪我をして血を見せる演出は「死」をも感じさせる。

そういった、家康の「老い」や、その先にある「死」を感じさせる演出が、対面する秀頼の若さを際立たせていて、対面時のやりとりに、圧倒的な力を与えていた。

面白かった。

ていうかそもそもこのドラマ、心情説明が多すぎるんだよね。しかも、その心情説明が、脚本家のエゴだからさ。脚本家がもってる現代人の価値観を、主人公に持たせて、全部説明させるからさ。

田渕久美子さんはこのドラマを「演出が意図した物とは違う」と言ってらっしゃったけど、台詞を聞く限り、そうは思えなくて、むしろこういう、画面だけで見せるシーンが面白い、と言うのは、やっぱりこの脚本、面白くないんだろうな、と思います。