id:skbn は
せきららこのことを語る

飛行機に焦がれる気持ちも、菜穂子に恋する気持ちも、どうしようもない物で、そのどうしようもないものを、持ってしまったらしかたがない、と言う描かれかたが、好きだ。

「菜穂子の病気」や、「戦争の道具を作ってしまった」ことを物語の抑揚ー悲劇的な場面、捉えていたら印象が違っていたと思う。でも、そのどちらもそうは見えなかった。ただ、そうなった、だけ。

本城が口にした「人生は矛盾だらけだ」という台詞が非常に象徴的で、矛盾だらけの人生、それが、ただ、そういうもの、として描かれていた。なんか、そういう風にしかいいようがない。

まず、飛行機に焦がれる、という気持ちがある。焦がれる、と言う気持ちのどうしようもなさ。そこからつくられるものは、夢でもあり、地獄でもある。ただ、風を感じている、ということは、生きている、と言う事で、だから、生きねば、なのだ。