id:skbn は
せきららこのことを語る

あ、漫画大賞「銀の匙」なんだ……へえ。

うーん。ハガレンは受賞してたかしら。はがれん受賞してないんだとしたら、はがれんでやっとかなきゃ行けなかった漫画大賞を受賞させそびれたから、的ないんぼーろんwwwwが渦巻く、位、あの漫画は、普通の漫画だと思う。

別に面白くないとは言わないが、漫画の技法としても表現としてもあの作者の「ベスト」じゃないし、今ある漫画の中でもベストじゃなくない?というのが私の感想。

もー、好きな人には反感買うだろうけど、全編「変わった面白いキャラクター」の紹介と「どうです、農業高校って変わってるでしょう!」という話で、「私って変わってるって良く言われるの〜」と自分でいっちゃう女子が鼻につくような面白くなさがあるなー、と思ってます。

どうなるかな、と期待していた部分は、主人公の固まってなさとキャラの揺らぎで
挫折の末農業高校に入った、という設定の割には言動にそれを感じさせない、と言う
部分だったんだけど、今の所、主人公の問題も主人公の抱える傷も、全部周囲の台詞と唐突なモノローグで説明されてるからわかる事、でしかなく、結果的に突っ込み役の主人公に上からトラウマ乗っけました、位にしかなってない。

キャラクターや物語を平易にするとか、単純化する、と言うのはテクニックだと思うから、それですばらしい作品はいっぱいあるんですが、この作品のキャラクターはその単純化が、ほぼ「説明」によってされてるように思う。

よしながふみの「フラワー・オブ・ライフ」という漫画の中で
主人公二人が漫画の持ち込みをしていて、その漫画の評価が芳しくなく、その理由として
「例えばお話のどこかにこのヒロインが読者の予測も出来ないような突拍子もない事を言ったりやったりしたとするでしょう?」
「それで初めて読者は『この人は何を考えてるかわからない人だな』って思う物じゃない?」
「そう言う登場人物の性格がわかるようなエピソードがこのお話には一つも入ってない!」(フラワー・オブ・ライフ4巻#15より)
という場面があるのだけど、それに近い。

銀の匙は、そう言うエピソード自体はあるんだけど、そのエピソードが「どうです!変わってるでしょう!」という流れの中で語られたりするから、「変わってるかどうか」をこっちが決める、と言う余裕がない。
結果的に、そこに書かれてる台詞やモノローグが「変わってる事を説明している」という状態になってる。

私が、百姓貴族を面白いと感じるのは、荒川弘自身が、読者とともに突っ込み役になれるからだ。荒川自身が体験してきた日常だから、当然それは彼女にとって日常なんだろうけど、同時に、ネタにできる事も理解した上で読者目線の突っ込みが思う存分出来るからだ。日常と、日常をネタにする描き方のバランスがいいと言うか。
だから、私は、百姓貴族の方を心待ちにしております。

あと、漫画大賞は大東京トイボックスにとってほしかった、と思います。