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【ガンダムシリーズ】
最初の『機動戦士ガンダム』は「戦争体験の物語化」とも言える面を持っている。本放送は1979年だから、まだ戦中世代が世の中にたくさんいた頃であり、だからこそ「少なくとも100年くらいは先の未来らしいけど戦術の発想は太平洋戦争レベル」という、当時としてもちょっと無理のある世界観にリアリズムを持たせ、社会現象を起こすだけの作品たり得たのだろう。
 
そういう作品の精神性を直接的に受け継いだ最後の作品は『機動戦士Vガンダム』。しかしバブル景気の浮かれポンチ時代を経て、ロボットアニメの傾向としても『ワタル』や『勇者シリーズ』のような「ニュー・スーパーロボット」が主流となっている中の1993年という時期にあっては、すでに時代錯誤となってしまっていた。
 
それでも『V』は、今から思えば「あのときに作っておいて良かったな」と言える名作だ。であると同時に、「シリーズ」としてはこれでオシマイであり、その後の作品群にはシリーズとしての価値はないと思う。これ以後はサンライズがバンダイ傘下となった影響もあり、「ガンダムシリーズ」を捉える上で明らかな画期がここにある。