【マーク・ストロング祭り】
「フラッシュバック」(原題:Frashback of a fool)
女とドラッグに溺れる生活をしている俳優のジョーの元に母親から親友だったブーツの訃報が届く。葬式に来て欲しいと言われるジョーだったが、生まれ育った田舎町に戻る決心がなかなかつかない彼は一人海へ向かう。そこで25年前のことがだんだんとフラッシュバックしてくる。
ダニエル・クレイグの尻から話が始まるので、どうしたものかと思ったが、最終的に「旧友の葬式に出るため、長く離れていた故郷に帰る」という話で、間違っても傑作ではないが、深夜にテレビでやってた、とかで観たら不覚にも大好きになってしまったりしそうな作品。
途中、息の詰まる田舎町での光景に何度か脱落しそうになったが、主人公が同世代なのもあり、置いて来てしまった生まれ育った街や旧友ににはせる思いや、持って行きどころのない「今」がじんわりと来て、なんだかわりと楽しんでしまった。
妹がとってもいい。素晴らしかった。
母親や伯母もすごくいい。そこでオープニングの曲が響いてくる。父親の存在に全く触れられないところもいい。そのせいか男性的なエゴもあまり感じなかったし。それに彼がどうやって「今」にたどり着いたか、そういうのが全然ない。まさに「フラッシュバック」で、過去は過去。昔は昔。それは繋がっているようでただそこにあるものでしかないが、なんとなくいろいろと考えてしまうスイッチもあって……。って、ま、そんな感じね。
サスペンスの棚にあったけど、サスペンス要素は皆無。とはいえ、サスペンスの棚に置かないと誰も観ない類いのやつ。「ブローンアパート」や「サードパーソン」なんかもそうかな。こういうのって【こういうの】っていう新ジャンルとして作りたい。【じんわり小品】みたいな(笑)
あ、マークね。マークはチョイ役。ジョーのエージェントで、都会の世知辛い感じ悪い人を絵に描いたような人。頭に大きなホクロをつけるだけでこんなに感じ悪さが出るんだなー、と感心。
微妙・デル・トロのことを語る
