岩波『図書』とわたし。
実家で購読していた唯一の雑誌で物心づくまえからいつでも家にあった。
小学生になると新刊の児童書のところを自分で読んで今月買ってもらう本を決めるようになった。
ついでにその他の記事も少しずつ読むようになった。
結婚した時、父が1年分の購読を贈ってくれた。
そのあと数年間は自分で取っていたけど、おうちの管理方針を検討したとき止めることにして実家に行ったときに読むようになった。
父はずっと購読し続けていた。
入院したときは、実家のポストから回収して病院に届けた。
2年前くらいから、届いて開封されないまま置いてあることが多くなった。
しばらく様子を見てから知らん顔して「ずっと取っていなかったけどまた読みたいから、わたしの方で取っていい? 読んだ後お裾分けに持ってくる」と訊いたら、ちょっとほっとしたようだった。
今度購読期限が切れたらたぶんもう取らない、かなあ。
