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ひとりごとのことを語る

かつて正月は果てしなく閉塞していた。家族の中に閉じこもることが絶望的に寂しかった。全世界がどこかに行ってしまったかのように思える数日間だった。そのうち自分と同じように感じている友と出会って、正月には一緒に散歩するようになり、あるときからは平日といわず休日といわず同じ家から外に出かけては同じ家に帰ってくるようになり、世の中も結構変わって、正月を乗り切れるようになった。相変わらず嫌いだけど、世界はちゃんとある。