その街のカーブを抜けると、突然海が見える。堤防越しに、見渡すかぎりの海が広がる。午後のゆるい陽射しに鈍く輝く灰色の海面に、何艘もの大型タンカーが浮かんでる。ぼくが見る海の景色はいつもこんな風だ。車を降りて、小さな砂浜を歩く。タバコを一本吸って、海に突き出した突堤の先まで歩いて、海を眺める。ぼくの記憶の中の海はとても汚く、歩いてきた堤防にはいつもフナムシが沢山いた。一面フナムシで歩くと、真っ黒クロスケみたいに、堤防の色が黒から白に変わった。海は汚くもなく、綺麗でもなかった。海苔の養殖しているらしく、緑の藻のようなものが海底で揺れていた。ぼくは堤防に座って、大型のタンカーが一台沖から港の方まで消えるまで、色んなことを考えながら見ていた。
ひとりごとのことを語る
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