すこし前に書いた、タバコ・コーヒー・酒にまみれて自暴自棄なダメな男に、
叔母さんみたいな人が「アールグレー」と紅茶をすすめる映画とは、
ラッセ・ハルストレム監督の『シッピング・ニュース』ではないだろうかという気がしてきた。
この映画には、もうひとつ印象的なシーンがあって、セリフの使い方がとても似ているからだ。
そのダメな男はニューヨークの新聞社でインク係をしていて、故郷の島に戻るんだけれども、
新聞記者になって、なんとなく書いたコラムがヒットした際に、上司に自信満々でこう言うのだ。
「IBMのパソコンを用意してくれ。いいか、アイ・ビー・エムだぞ。IBMしかダメだぞ!!」
ぼくはこのシーンがなんだかものすごく印象に残っていて、似たようなことをよく人に言います。
何というか、こういう偏見と映画のシーンの寄せ集めの中で、ぼくは生きているのかもしれない。
そのうち「アールグレー」の真相について、確かめてみます。
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