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ひとりごとのことを語る

「幸うすき人間どもにとって、
まさに生涯の最良の日は、真っ先に逃げていく。」
2000年くらい前に書かれたセネカの本が身に染みる。貪るように読む。
こんな風に本を読んだのはいつぶりだろう?
10年前にドストエフスキーの『白痴』や『悪霊』を読んで以来かもしれない。
何せ2000年も前の本だから、色々言ってることを翻訳しなければならない。
けれども、その頃から、基本的に人間の本質は何も変わっていないんだなと驚く。
色んな嬉しいことも、悲しいことも、挫折も失敗も重ねてきたから分かる。
きっと苦しくなかったら、セネカなんか読まなかっただろうし、こんなことを思うこともなかっただろう。
ましてや「今日はぼくにとって、最良の日だったのだ」と気づくこともなかっただろう。