・「自分は損害を受けた」という意見を取り除くがよい。そうすればそういう感じも取り除かれてしまう。
「自分は損害を受けた」という感じを取り除くがよい。そうすればその損害も取り除かれてしまう。
・すべての出来事は正しく起こる。もし君が注意深く観察するならばこのことを発見するであろう。
(マルクス・アウレリウス『自省録』第4巻7と10)
ギリシア哲学ストア派後期でセネカやエピクトテスとともに有名な哲人皇帝アウレリウスさんの言葉です。
約1850年前の人だけれども、すごい核心をついているように感じます。
岩波文庫のこの辺りの本はおしなべて50-60代の年輩の方の評価が多い印象があります。
人生の重荷に耐える時に読むのか、振り返る時に読まれているのか。
また、この本、『自省録』は1923年に女性によって翻訳され、日本に紹介されたものだということにも驚きます。
アウレリウスとともに、翻訳者の神谷美恵子さんの著作も面白そうで、
これからやって来る中年期の座右の書になりそうな予感がします。
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