結局、祖父の骨は海に撒かれたのだろうか?とぼくは凪いで、霞のかかった海を歩きながら考える。
浜辺から少し離れたところには海苔の養殖か何かをしているマスが見えた。
海への散骨は、厳密に言えば死体遺棄と同じで違法行為になるということを
ぼくたちは葬儀屋の方から教えられて、初めて知ったのだった。
祖父の骨は鉢一杯分くらいあった。ずっしり重そうだった。
そんなものをお墓に入れたら、いくら新品でもお墓がいっぱいになる気がしたが、
骨っていうのは一年も経つと土に分解されて、跡形もなくなるのらしい。
というわけで、いずれにしても、祖父は海に還れるのだった。たぶん一年も経たないうちに。
そうやって沢山の死が海に流れ込んでいるのだ。人間だけだくでなく、動物や昆虫、木や様々な植物たちも。
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