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自分(id:happysweet55)のことを語る

だけれども、薄くなったとはいえ、ぼくには船乗りの血が流れてる。
海は生活の糧を得るところであって、死に行く場所ではないのだ。
ぼくは難破した船みたいな自分の人生を見つめる。沢山の水が船内に入り込んでいる。
けれども致命傷ではない。それはじわじわと染み出る類のものだ。
何とかできる可能性は充分にある。
取りあえず近くの港を目指そう。それから先のことはまた次に考えればいいや。
ぼくは水を掻き出して、余分な荷物を海に投げ捨てる。
今まで完璧な航海なんてないし、求めたりしたことがなかった。
豪華な大型旅客船や大型のタンカーに乗って、太平洋を渡るような人生よりも、ぼくは小舟で世界を旅したかったのだ。
ぼくは小さな帆をあげる。
まだ風は吹いてない。陸も見えない。
凪のように静まりかえった海に大きな魚が飛び跳ねて、波紋を広げる。
広い夕焼けの空。
沢山の積荷を船に載せ、海をわたっていた祖父たちのように、ぼくはタバコを咥え遠くを見る。
見渡すかぎり何もない。
夜がすぐそこまで迫ってる。星が見えれば、進む方角がきっと分かるはずだ。
ぼくは今どこにいるのだろう?