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自分(id:happysweet55)のことを語る

王家衛の『グランドマスター』を借りてみる。一回目観た時に映画館で
もう一度観ようと誓っていたんだけれども、残念。改めて、映像が綺麗だなあと感心する。
『ブエノスアイレス』とか『天使の涙』みたいな斬新さはないけれども、
心に沁みる美しさが全編を通してある。特に、イップマンのライバルであるゴン・ルオメイを
演じるチャン・ツィイーが本当に綺麗だ。映像のためのストーリーというか、絵が先にある
ストーリーというか、映像が語るところって大きいよな。同じ題材、脚本で、別な監督が撮ったら、
本気で面白くないんだろうなと思った。前回観た時はこの映画は「カンフーを題材にした長い
青春映画なんだ」という感想を持った。やっぱりチャン・ツィイーが子供の頃の記憶を夢見ながら
亡くなるシーンは切ない。遂げられなかった恋も想いも切ない。もう一つの見方は?というと、
まだ上手く言葉にできない。恐らく生きることの困難さ、どうにもならなさというべきものだろうか。
ちょっと今回はビターな感じを強くもって観た。まあとにかく王家衛の映画のよさは決まりきった
解釈や感想を押し付けることなくに、どんと素材を目の前に置いてくれることだ。すごくシンプルに、
その素材の持ち味を引き出すように調理もされている。けれども、それが一体どんな味がするか?
どう受け止めら得るか?は各々で判断してほしい。これ以上、上手く料理はできなかったからね
とでも言うように。また時間ができたら、もう一回観よう。繰り返し観ることができて、
感じることが違う。それが王家衛の映画のよさだし、同じような映像作品はぼくにとって他にない。
そういった意味で、王家衛の映画はぼくにとって特別であり続ける。やはり好きな映画監督No.1だ。