わりに長いこと(半年くらい)読みたかった本を読んだ。
南北二つのルートでアメリカのスモールタウンばかりを辿って横断する旅の記録とも言えるし、
そこに住む人たちのアンチグローバル経済主義というか取るに足らないが
語るには足る小さな人生を描いた短編小説とも言えるような本。
予想を外さず、期待を上まわる内容で、すごく素敵だった。
『深夜特急』と後期のレイモンド•カーヴァーの小説の合いの子というべきか、
アメリカの郊外都市にも満たない街ってやっぱこんな感じだったんだなあと。
最近のぼくの興味はわりにこんな感じで、もともとコーマック•マッカーシーの小説とか
カーボーイが荒野で馬を調教するような映画が好きなのもあるけれども、
取りあえず自分の身の回りのことは自分でやるというか、自分の人生を静かに生きてる人の話が好きだ。
そういえば、少し前に見たケイト•ウィンスレット主演の
『とらわれて、夏』に出てくる脱走犯もパイが作れたり、掃除が上手かったり、
大工仕事や車の修理ができて、すごくセクシーだった。
(この映画は近年見た映画の中でダントツに素敵だった)
てなわけで、まだ時間がかかるかもしれないけれども、少しずつ工具を揃えて、
本棚とか洗面所の収納棚とかをDIYできたり、一週間の料理をテキパキできる男になりたいなと思う。
何でもお金で買って済ませるよりも、面倒だったり、時間はかかるけれど、
「自分で考えて、自分でやる」「自分でやれること」の価値って、
こんな時代だからすごく高まってると思うのだ。

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