肉しか食べれない、または野菜が徹底的にない環境にいると、制御不能な下痢に襲われることがある。ぼくは暗雲のたれ下がる冬のチェコ、聖ヴィート大聖堂を山頂に構えるプラハのカレル橋近くのスターバックスのトイレで、一度壮絶な糞死を遂げたことがある。
お腹の調子が悪くなって、用を足して、手を洗っていた時のことだった。生き残った残党たちに襲われ、なす術もなく、それはパンツを襲った。それから、ぼくは孤立無援な状態で、生き残りをかけた脱出を強いられたのだ。
というようなことを親友の女の子にかなり昔に話したら、その女の子の結婚式の日に新郎に「この人が壮絶な糞死を遂げた人です」と紹介された。「俺は糞死経験がない奴は男として認めないぜ!」みたいな感じで切り返したんですが、わりにその人もその兄弟も凄くって、みんな脱藩を経験してる平成の志士たちだった。って人の結婚式で糞死体験で盛り上がったとかいうのも変ですが、野菜がふんだんにある、香辛料に頼らず、美味しい料理が食べられる日本は素晴らしいなあということを書きたかったのでした。
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