id:happysweet55 は
自分(id:happysweet55)のことを語る

「M先生との運命的な出会いその2」
当時ぼくがつき合っていた女の子は静岡でローカルなフリーペーパーをつくっている編集者
だった。一応編集者という肩書きなんだけれど、実質的には営業も兼ねており、仕事はスト
レスが多く、常に鬱憤を抱えていた。というわけで、札幌に向かうバスの中で、我々は一言
も口をきかなかった。原因はフェリーの中でぼくが彼女のすっぱいマンをこっそり全部食べ
てしまったからだ。そして、そのバスにたまたま乗り合わせていたのが、M先生だった。M
先生の存在はいかにも日本の正しい平和な路線バスの雰囲気を壊すには充分だった。「すご
いアフロっすね。地毛っすか?」「ち違う!これは天然パーマだ!」我々のコミュニケーシ
ョンははじめから成り立たなかった。しかし注意深く彼の話を聞くと、とある旧帝国大学の
専任講師であるということが分かった。専攻は地理学だ。ぼくは地理には詳しくなかったが、
駅弁に関しては結構自信があったため、彼に駅弁しりとり3本勝負を挑んだ。結果は3勝0
敗。彼の圧勝だった。そんなわけで我々はバスを降りるまでに、素晴らしい友人となってい
た。「建築とか、美術館とか、人妻とかのブログ書いてるから読んで、メールで感想くれよ」
と彼は別れ際に名刺をぼくにくれた。それから今日までぼくは彼にはメールを打っていない。
これがぼくと先生との運命的な出会いの全てである。(完)