わたし高校生のときに「手首を切ったらどうなるんだろう」って考えが離れなくて
仲良かった先生に言ってみたのね。
その先生は非常勤講師の若い女の人で倫理を教えてた(哲学専攻とかの大学院生)んだけど
「どうなると思う?」血が出ると思います。「痛いかな?」たぶん痛い。「痛いの平気?」いやです。
「でも気になるんだよね」はい。
というやりとりののちに「じゃあ切りたくなったらメールして。どうなるか一緒に考えよう」とメアドをくれた。
それからもフルーツを切るたびに右手が左手首にのびそうになったけど
その前にメールしなきゃ…と思って実行にうつすことはなかった。
いまでもメアドの書かれたふせんは残してある。
たまたま色違いだってわかったサザビーのリュックも持ってる。
卒業するときに送ると約束してくれた謎の写真と電報も残してある。
非常勤だったし、教員志望じゃないからと言っていたけど、もしかしたら生きてたらまた会えるかもしれない。
あのころの先生の年齢は超えたかな。
メアドとリュックで私はまだ生きてます。先生の通った大学に行ってます。
変なひとだったから、ハイクやってるかもしれない。
はちのことを語る
