[ものぐさリンピック 2日目 読書種目]
ノンフィクションの気分だったのでこちらを。
いのちの代償:川嶋康男、ポプラ社文庫、2009

昨日、八甲田山死の彷徨を読んだのでそれにつられた。
昭和38年(1963年)12月末に起きた北海道学芸大学(現・北海道教育大学)山岳部の遭難事故で
11人中1人だけ生き残った人を取材したノンフィクション。
・各章が時系列に並んでいないのでやや読みにくい。
・ノンフィクションというわりに主人公をちょっとヒーローっぽく書きすぎ。
・山岳事故よりも生存者の生き方に重点を置いてることを先に強調してくれ。
サブタイトルが「山岳史上最大級の遭難事故の全貌!」とあるので事故について詳細が記述があるかと思ったけど
期待したほどではなかった。まぁ新田次郎の小説と比較してしまってる部分は否めない。
つまらなくもないけど、そこまで面白くもない。
遭難から奇跡的に助かった人の話ならヨットのたか号(たった一人の生還・佐野三治・新潮文庫)のほうが
本人が記したものなので当時の状況および生還後の苦悩をよりリアリティに書いていると思う。
山岳事故の文献に関しては危機管理のケーススタディに使われることも多いが、これはそういう向きじゃない。
苦悩をしょった人間がどう生きてきたかを書いたものなのでヒューマニズムの要素が強い。
満点5つ☆なら☆3つ。再読はない。
