法医学関係と死刑執行の本を読んだ数日後に死刑執行なんてやな偶然じゃ。
正直なところオリンピックのどさくさに紛れてやった感がありますよね。
だってニュース番組はほとんどスポーツコーナーで、少なくともテレビで深く言及する余裕はない。
反対派がやいやい言う声はかき消されてしまうでしょう。
時期はさておき、ヤフコメの「いいぞやれやれもっとやれ」コメントの多さにはちょっと引いた。
いくら極悪犯でもいちおう人間なんだしさ…130人も確定囚がいるのは問題だと思うけど…
執行命令のサインは法務大臣が出すけど、その書類を作るのは法務省職員で、現場にいるのは刑務官ほか。
どれもやりたくないなぁと思うけど、これを是とする法治国家と司法がある以上やむを得ないものだ。
執行および死刑囚の氏名を公表するようになったのはわりと最近のことで、
25年前に書かれた本では執行の事実すら公表されないことに「秘密すぎる!」と憤慨していた。
秘密にしていたのはなんとなくうしろめたい感情があったからなのか、
それとも情報を隠しきれなくなって公表、あるいは一職務として発表することにしたのか。
個人的にはうしろめたいなどと思わないでもらいたい、とおもう。
死刑は殺人と同じことだ!と反対論者は言うけど、後ろ暗さを感じたらそれこそ刑罰ではなく殺人になってしまう。
まっとうな人なら穏やかでいられないのは当然だと思うが、職務を果たすことも当然である。
