id:RosyMoon は
自分(id:RosyMoon)のことを語る

何処の部署にも出入りして誰とでも仲良くなれるひとだった。
その中でも私のところには、仕事の合間を見て息抜きを兼ねていろんな話をしに来てくれていた。
家のことから、休みの日に出掛けたこと、飼い犬のこと、仕事のちょっとした憤りとか、私にしか話せないと言う愚痴まで。
その話し相手をするのが好きだった。
何てことないありふれた返事しか出来ないのに、いつも聞いてくれてありがとうねと言って帰って行った。
体調を崩したあとは、事務所から離れて課長以外はほぼ誰も来ない我が部署によく休憩に来ていた。
その頃にはもう事務所でのデスクワークもずいぶんしんどかったのだろう。
来るといつも椅子を出して座らせては、私がいるときもいないときも、ここにはいつでも来ていつまででも居ていいからねと伝えると、ほっとしたような顔をしていた。
ほんの少しでも心休まる時間をあげられていたなら良いなと思う。
半年前に体調を崩して病院に行って検査入院した時には既に手遅れで、打つ手もなくただ騙し騙し日々過ごすしかなかったようだった。
社長にだけ病状を話し、他の人には絶対に言わないでくれと念を押し、どんどん痩せて体力が落ちていく身体で、ギリギリまで働いていた。
それでも気丈で、いつも笑顔で他人の心配ばかりしていた。
亡くなる一時間前から意識が混濁して行く中、まだ今月分の発注をしなきゃいけないから会社に行かなきゃと言ったのだと言う。
本当に本当になんて強い人だったのかと驚く。
誰にも迷惑がかからないように、自分の仕事を他の人に割り振って覚られないように引き継ぎを済ませて、全ての身辺整理をしていたのだ。
何一つ跡を濁さず。
こんなひと見たことないよ。
志の高い立派な人だった。
完敗だ。