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残業(トナカイ)のことを語る

そう言えば、某駅近隣の理髪店でややヤンチャを拗らせた感のある40後半の雇われ理髪師が、気を利かせて時の政治ネタの話題を振り続けてくれたことがあったのだけど、嗚呼これが噂の床屋政談かと感慨に耽りつつ、どうしてこの人はゾンビの話をしてくれはしないのだろうと不思議に思ったものでした。少々偏りのある自説を高らかに謳う理髪師の論調は徐々に過激さを増して、それを受けるおそらく江東区で最も時事ネタに疎いであろう豆腐のような私が放つ暖簾のような生返事はことごとく空を切り、二人が織りなす不協和音がこのままでは宇宙を巻き込むかもしれないと思った矢先、洗髪で会話が途切れたのを良いことに髭剃り以降は真っ白に燃え尽きちまった体で目をつむり安らかに眠るポーズをして事なきを得ました。ネタ振りには寝たふりでってやかましいわ。