超短編※グロ注意
象の墓場は象牙ハンターの夢物語かもだけど、
死期を悟ったカラスはカラスの墓場に帰るでしょ、
一部の動物にはそんな習性があるのかしら。
車の窓から、みな同じ方向へ歩いて行くお遍路さんを見下ろし、
不謹慎な考えが浮かんで気分が悪くなった。
海辺の道の駅に飾られた鯨の骨はクリーム色でつるんとしてて大きくて
レストランの壁に立てかけられたノコギリ鮫の歯もクリーム色でぎざぎざで大きくて
こんなのが複雑な入り江にたくさん転がっていたら素敵だと思ってしまった。
もし、偶然に目の前に、ぽっかりとそんな光景が広がったら、
私もこの旅の意味を瞬時に理解するのかも知れないーーー
切り立った崖とオレンジ色のユリと静かな水平線を展望する、
階段の裏を覗き込むとそこに
小さな白い洗面台
その中にたくさんの死骸、たくさんの
たくさんのフナムシの死骸。
