いちご煮ってこのあたりだけの呼び名なのかしら。
小豆を濃いめのお汁粉のように似て、かぼちゃとすいとん団子を入れたもの。
父方祖母の直伝の伯母のそれは、もらいに行ったら保温容器に入れられていて、お昼ご飯まで熱々だった。
取り分けようのスプーンに父と私二人分の器まで入れてくれてあって、箸休めのお葉漬け(長野県以外では野沢菜漬けと言うね)もあり、父は喜んでお代わりして食べていた。
残った病院食は私が証拠隠滅に胃に収めました。
残してあると看護士がうるさくて、退院に影響するから食べろ!と。
はいはい。
食後に少し休んで、車いすを借りて階下の父の伯父をふたりで見舞う。
病人同士のお見舞い。
伯父も退屈していたようで、一時間ほど話し込んでた。
私は付き添っていた従姉とあれこれ話す。
母のおかしなコントロールですっかり悪者にされていた私は、この従姉とも三年ほど連絡を絶ってた。
伯父が話し疲れて横になったので、父も自室に帰り、私も帰宅。
少し家のことをしたら、また夕飯の時間に病院に行く。
