id:re-feebee16 は
クマのことを語る

今年はクワガタが当たり年でした。採集した個体は毎年シーズンオフ前に放しに行くのですが、こともあろうにその際にまでミヤマのペアを見つけてしまったくらいでした。父親が山の宝石に夢中になって声を上げていたその横で、小2の長女はツキノワグマを目の当たりにしてまさにガクブル状態だったという。民家のすぐ脇にある雑木林だったのですが、完全に油断しました。さいわい、長女は小学校の日々のクマ教育のおかげか叫んだり泣いたりすることなく、父親の背後にさっとしがみつくのみでした。しかも肝心のクマは、超絶ラッキーなことに、こちらを襲うことなく逆側へ走り去ってくれたのです。生きた心地がしませんでした。4歳のころから一人で山へクワガタをとりに行っていたのですが、初めての経験でした。もちろんクマスプレーは持参していました。秒で対応できるようスプレーを構える際にロックを親指で外す練習を何度も繰り返し行っていたのですが、それでもひどく緊張しました(専用ホルスターに差していると手に取る際に引っかかるのでズボンの右ポケットに忍ばせて行動している)。車まで20mほどの距離を、長女を背に守りながら片手でスプレーを構え足早に後退しました。右手には熊笹の森、左手にはクヌギ林。クマは熊笹の森へ駆け込んでいったので、そちらから飛び出してくることを最も警戒しながらの退却劇でした。無事に車に着き、エンジンをかけても、心臓が高鳴っていました。長女はそこではじめて涙を流しました。可能なかぎり冷静に行動した彼女のことを心底誇りに思います。しかし足音とか気配とかマジでしなかったなあ。ほんと忍者でした。今年は街中でもけっこう出るんですよね。自分たちが遭遇するとはなかなか思わないから、きわめて貴重な体験になりました。