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令和8年度東京大学学部入学式 祝辞(劇作家・演出家・役者 野田 秀樹 様)
祝辞だけど エッセイとして読める、良い...

"芸術は、表現された結果であると同時にプロセスです。その過程に喜びと苦しみがある。
学問もそうだと思います。「問いに答えていくプロセス」。そこに苦しみ、その問いが解けた時、或いは解けた気がする時、例えようもない喜びを感じる。じつはそれは、あなたにその心を感じる「有限の身体」があるからです。
愛情にしてもそうです。AIには体がないから体験がない、だから「初恋の切なさ」を知識としては理解できても、その「切ない心」はわからない。身体がないからです。
「創作」には喜びがある。喜ぶ身体があります。「初恋」には切なさがある。切ない身体があります。
こうした人間の古いテーマである「身体と心」「人間の心」というものが、このAIの登場によって、再び新しいものとして浮上してきている、と私は思います。"