半年くらいAIの仕事をしてきたんだけれど(Transformerが出る前から基礎は学んでいた)、AIの限界は「それを使う人間のリテラシーの限界」であることが分かった。というのは、先週出たGemini3.0はChat-GPT5.1が霞むくらい賢くなっているんだけれど、法務の基礎知識はあるが法務を専門としていないぼくが一歩間違えれば数億円の損失が出る一つの法規についてAIから回答を得てもマトモな決断や行動は絶対にできないからだ。というわけで、そんな馬鹿げたことをするより専門書を何冊か読んだほうが早いし、弁護士と話して体制を整えないと行動はできないのだった。そんな感じで、なんか人間とAIの棲み分けについて、とりあえず一旦の結論を持てたのが、今年最大の収穫かもしれない。AIは魔法の杖ではなく、自分を写す鏡なのではないだろうか。
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