中学生の時、雑誌の文通欄で広島の女の子と知り合った。
共通のマンガ絡みだったのだけど、お互いに学校のことや友達のこと、多ければ十数枚にもわたりせっせと書き続けた。
高校を卒業して、彼女は就職し私は進学して、頻度は落ちたもののやり取りは続く。
彼女は結婚して香川に行き、私も結婚してもぽつぽつとやり取りは続いた。
手紙がメールになっても同じように関係は続く。
半年や一年の音信不通は当たり前。
かといって「切れた」とは感じない。
ふと気づくと、四半世紀が過ぎていた。
最初の頃から、いつか会いたいね、会ってみたいねと言い続けていたのだけど、数年前に唐突に思い立って遊びに行くことになる。
当時は私には夫がいて、ひとり旅なんて許さなかったので元夫も同行。
三泊の予定で、一泊はホテルなんだけど二泊は彼女の家。
いくら長い付き合いとは言え、初対面になる彼女の家に、私だけならともかく夫と姪も同行。
彼女にも姪と同じくらいの女の子がいるんで、私の可愛がっている姪も是非にと誘ってくれた。
いや、姪は小学生だからいいとしても、元夫は存在すら知らなかった、私も会ったことのない彼女の家に二日も泊まるってどうなのよ…?と、内心心配していたのだけれど。
仕事帰りに駅まで迎えに来てくれた彼女は、よく来たね!と実に自然に笑って家に案内してくれた。
そして、娘を迎えに行くから留守番しといて!と言い残し出掛けていった。
毎日会っているひとみたいに。
それから二日間、自分ちのようにくつろがせてもらった。
彼女の面倒見のいい明るい人柄からであるけれど、すごいことだと思った。
一年置いて訪ねた時は、単身だったので「ゆきさんだけならもてなしはせん!家族対応だ」と宣言し、私は犬の散歩に家事手伝いで三日を過ごす。
二度しか会っていないけれど、彼女が私の一番長い付き合いの友達だ。
また会いに行きたい。
