八年ほど前の話。
当時住んでいた街の隣街のショッピングモールでの出来事。
その日は、ひとりでふらふらと大きな店内をパトロール。
そして、ふと気づく。
さっきから黄色の残像が目に残る…。
冬場でダウンを着ているひとが多くて、黒地に肩だけが黄色のダウンの残像。
そういうカラーの組み合わせが流行ってるのかな?と思いながらも、まぁ偶然なんだろうと。
しかし…その後フロアを移動しながら一時間しても、そのダウンが目のはしにちらちらするに至って、ようやく付きまとわれているのかも?と気づく。
下着屋にて時間を潰す。頃合いを見て出てくると、またどこからともなく現れる。
トイレに20分ほど籠る。もういいだろうと出てくると、また現れる。
エスカレーターや本屋では、からかうようにぴったりと隣に並ぶ。
恐怖を感じるも、車は建物の屋上駐車場。
それも入り口からはかなり離れた場所に停めてた。
車に向かうことは、身バレの危険もある。
どうしたものかと考え、近くにあった呉服屋さんに入る。
荷物搬入のドアがあったら、そこから出してもらおうと考えた。
店長さんを呼んでもらい「きょろききょろしないで聞いてくださいね」と前置きをして、事情を説明。
残念ながらドアはなかったけど、内線でガードマンを呼んでくれた。
実にさりげなくガードマン登場。話を聞いた彼は「私から離れて自然についてきて下さい」と歩き出す。
ついていくと、またダウン男がどこからともなく…私の後ろに。
ガードマン氏、しばらく歩くとおもむろに関係者ドアを開き、私を誘導。
そのまま内部から駐車場まで送ってもらい、無事脱出。
後にも先にも、あんな怖い思いをしたのは初めて。
車に乗っても、しばらく足が震えていた。
そんないたずらめいたストーキング行為でも、あれだけの恐怖を感じたのだから、実際に被害にあっているひとのことを思うと、言葉にならない。
怖かったのことを語る
