【MIYATAのおっちゃんの話】
前回までのあらすじ
かかりつけの自転車屋さんのおっちゃんが、MIYATAしか認めない
ヘルイエーっていいそうだったり、レゲエだったりのTシャツを着て、腕を日向小次郎みたいにして、辺りを睥睨している
そんなおっちゃん、少し前にお店の前を通りかかったら姿がなかった
見覚えのない若え衆がいた
お…おっちゃん…!?まさか…!!
そして、昨日
タイヤがぷかぷかしてきたので、自転車屋へ行くと、変わらぬMIYATAのおっちゃんがいた
一時期パステルグリーンのポロ(背中にMIYATAのロゴ入り)なんかを着て、顔に笑みをたたえていたのが、何か勢いのある英字のTシャツに身を包み、表情にも険が戻っている
完全復活である
ちゃっちゃと前後輪に空気をぷしゅっとやると、スタンドに油を“くれて”やり、「100円」という
私、「点検してください」って言ったよね…?
完全復活である
おっちゃんに押しのけられて、後ずさった時に蹴飛ばした洗面器の水で靴を濡らしながら
「おっちゃん、おかえり!」
と、心の中でつぶやきつつ、100円払った午後でした
